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古典墨流しを華麗に蘇生させた
アトリエのりと 伝統工芸士 元橋範人

訪問着 樹林 訪問着 樹林
芽生えの兆しをみせる樹林に、肌寒い早春の風がそよと吹き抜けます。水ぬるむ季節もすぐそこにきています。

1985年 京都染色試験場講師(3年間)
1986年 第10回社団法人日本染織展 文部大臣賞
1988年 伝統工芸士に認定
1989年 ニューヨーク「マリーナ」画廊で個展開催
1996年 京都美術工芸展 優秀賞
第51回新匠工芸会展 
人間国宝 稲垣賞(訪問着)
1999年 第54回新匠工芸会展
人間国宝 稲垣賞(屏風)
2000年 京都府伝統産業優秀技術者に認定賞
その他賞多数

■作家からのメッセージ
「見て美しく、使って楽しく、生活にうるおいをもたらすもの」それが工芸の真髄だと思います。しかし最近はきものが一人歩きしてしまい、「帯」と「着る人の顔」と「きもの」がぴったり合う着物が少なくなったと思います。私は「人に合うきもの」を作ることを心がけたいと思います。
(元橋範人)



元橋範人さんといえば、墨汁を水の上に流し、波紋状の繊細な模様を生地に転写する「墨流し」の技術を発展・完成させた同技法の第一人者です。京友禅や型絵染に墨流し染を融合させ、これまでの墨流し染とは異なる新しい墨流し染の世界を切り開きました。

訪問着・そよ風・部分
訪問着・そよ風・部分
一見、簡単そうに見えるこの技法も、「水の流れを巧にあやつりながら染める」という、あらかじめ計算して染め上げられない難しさを持っているために、特に合口(あいくち:反物をキモノの形に縫い上げた時のつなぎ目)の柄や模様の流れが一つの絵のように切れ目無く仕上げることは至難の技です。

「スソに流れる墨流しの・・そよ・風が合口(あいくち)が合って流れる(元橋さんのことば)

のはおそらく元橋範人さんだけではないでしょうか。

墨流し染の墨色の水の流れが地色からうっすらとのぞき、京友禅や型絵染のなか
にみごとに溶け込んでいる作品は、まさに幽玄の世界を思わせます。

(取材:もーど・じゃぽねすく)


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